ちゃんと手入れしたクルマは、本当に得するの??
なんとなくだけど、丁寧に乗っていたクルマは、手放すときも高く売れるような気がする。その一方で、オプションでつけた物は下取り査定では、ほとんどお金にならないという話も聞く。では、実際にはどうなんだろうか？適当に乗ってきた愛車の場合は、売る時にどのくらい損するのか？ を実例を元に解説してみよう。
オプションの査定0円は都市伝説？
オプションでつけた、ナビ、アルミホイール、エアロパーツ・・・それなりにお金がかかっているんだけど、クルマを手放すときに買取店に持っていったら、「これらは、価値にならない」と言われてしまった経験がある人も多いはず。でも、それって間違いなんです。中古車が人気市場（人気のあるものが高く、人気が無いものが安くなる）のため、オプションでも得する場合と査定０円の場合があるんです。
まず、エアロパーツに関して。これは、好みの分かれるところなので、純正設定のオプションは、加点です。社外品の好みがはっきりと分かれてしまうエアロは、場合によっては減点です。次にナビゲーション。これは文句無く加点です。たとえDVDナビだったとしても、何も付いていないクルマに比べると買う側から見たら魅力的です。そして、かなり得してしまうオプションが、サンルーフです。購入時にしか選択できないうえに、5万円前後の追加で取り付けできますが、希少価値が高くなるうえ、中古車市場では人気が出やすいオプションです。サンルーフがついているだけで、10万円以上も値段があがることもあります。
ただ、この値段が上がるということは、あくまでも事業者間での取引価格があがるということです。買取店や下取りでこれらを反映してくれるかどうかは、そのお店しだいというのが実情です。オプションなどが多く付いているクルマは、業者オークションへの出品を代行してくれるお店などで売った方が得することになるかもしれませんね。
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洗っただけで13万8,000円も得した話……
クルマの外装が綺麗だと、どのくらい値段は上がるのでしょうか？
平成3年式のフィガロをオートオークション（業者専用のオークション）に出品した時の事例ですが、走行距離も多く、あまり程度の良い車ではありませんでしたので、初回の出品では、5万4,000円までしか、値が付きませんでした。そこで、簡易コーティングを施し、外装を綺麗に仕上げて、再度出品しました。なんと、今度は19万2,000円で売れたのです。差額は13万8,000円 約3.5倍の値段です。ちょっと見過ごせない数字ですね。
続いて、平成7年式のセドリックです。こちらは、外装に小さな傷や凹みが多く、内装も掃除をしていなかったみたいで、汚れた状態でした。さすがに、簡易のコーティングだけではと思い、全面磨きとコーティング、内装の清掃をおこないました。外装コーティングにかかった費用は4万2,000円。私の会社に持ち込まれる前に、買取専門店で3万円と提示され、オークションの代行会社に依頼して一度オークションに出品しましたが、値が付かなかったそうです。そして、仕上げた後に出品したオークションでは、21万6,000円で売れました。外装コーティングにかかった費用と清掃にかかった時間を差し引いても大幅に手取りが増えた計算になります。
これらの例は、私の本「中古車選び、裏の裏」で取り上げた実例ですので、少し古いデータには、なってしまいますが、この原則は変わりません。
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外装と内装を綺麗にするのがコツなんです。
クルマの査定でのポイントは、外装と内装の綺麗さに重きが置かれています（もちろん、事故をしていない場合です）。これは、機関（エンジンなど）の状態はそれほど違いが無いことと、数値化した評価が難しいこと、メンテナンスの履歴は、正確なことは中々わかりにくいなどの要因があるため、一番わかりやすい要素として、外装の綺麗さと内装の綺麗さが中古車の程度を表す基準になりやすいためです。さらに、買取の査定でも業者のオークションでも、外装が輝いていて内装も綺麗に掃除してあると心象がかなり良くなります。そのため自然と値段が上がっていくのです。
では、どうやって外装や内装を綺麗にすれば良いの？
クルマを綺麗にするといっても、私のように専門でその仕事をやっている人以外には、ピンとこない面も多々ありますよね。漠然と洗車すればいいわけではありませんし、洗車機なんてもってのほかです。自分でできる愛車の価値をあげる洗車術をお伝えします。
洗車場が近くにないし、マンションだし。。。
また、最近ではコイン洗車場も減少傾向で、マンションやアパートの駐車場を利用している人は洗車する場所にも困る。といった現状も多々ありますのでそれらの状況でもクルマを綺麗にできる方法を伝授したいと思います。